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【Uターン漁師のゴーヘー通信】Vol.103
                           2005年10月1日発行
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■先週のゴーヘー

○9月18日(日) <食べた方が良かった>

朝空港島の南で小コチが3本だった。続けてやればよかったのに常滑港沖へ移
動してハゴ1枚。次は橋の下りでクロダイ3枚、大ガレイ1枚、小コチ1本。
橋のイワテで4クラめはカラ。

しかたなく前島へ移動して珍しく防波堤の中で網をやった。水深が2mちょっ
としかなくてペラがあたりそうだ。ここも魚はいなくて代わりに青ガニが15
匹いた。網からはずす間、風で船が流されて岸に打ちあげられそうだった(笑
)。

苅谷沖へ下ってきて一クラずつ下がりながら網をやった。クロダイやハゴが2〜
3枚ずつかかる。11時過ぎ珍しくシオ(カンパチ)がかかった。以前食べた
ヤツと同じくらいの大きさでオ○エイ丸が売った時1,500円もしたっけ。
ちょっと楽しみだ。

札場は少し相場が良くて始まった。ゴーヘー父はシオを食べるつもりでいたけ
ど、相場の良さを見てゴーヘーは売ることを提案。大ガレイと一緒に売ったら
1,900円しかしなかった。2,500円くらいを期待したんだけど、こん
な値段なら食べた方が良かったなぁ。


○9月19日(月) <エイばっか>

起きたのが少し遅かった。船着き場へ行くとみんなすでに出た後で、まだ真っ
暗なのに三河組のヤ○エイ丸さえ出た後だった。こんな暗いうちから片道15
分以内の三河へ行ってどうやって網をやるの?(笑)。

うちは梶島へ行った。一クラ目を揚げている最中にオ○エイ丸が走ってくるの
が見えた。二クラ目を揚げている時にはタ○エイ丸もやってきた。二人とも西
浦へ行ったんじゃなかったのかぁ。もっとも昨日の漁では今日も元気よく西浦
へ走っていくというわけにもいかんかもね。考えることはみな似たようなもん
だ。

その梶島だが二人は二クラ、三クラやって西へ走っていった。うちも4クラやっ
て諦めて吉田港前へ行った。そこでカレイの顔が見えたんで7クラやった。カ
レイが全部で20枚ほど獲れた。ただし後半は手のひら大のエイばかりだった。
たまにA3用紙くらいのエイもかかった。面倒で時間がかかるのに嫌気がさし
て西へ向けて走る。

11時15分頃海田へ着いた。すでにオ○エイ丸、ヤ○エイ丸がいたがまだ一
クラ目だとのこと。ここで二クラ、お昼を食べた後乙川で一クラやって帰って
きた。小コチが3本と青ガニが5ハイあったのみ。やれやれだ。

札場では西浦へ行っていたコ○エイ丸がちょっと良い漁で、売るのを手伝った。
中ゴチ6本で1万1千円だった。全部で3万くらいあっただろうか、、、、羨
ましい(汗)。今日は西浦へ行った船が少なかった分一人あたりの取り分が多
かったのかもしれない。でも、明日は・・・。


○9月20日(火) <やっと1万>

起きたのが4時過ぎと遅くすでにみんなすでに出た後だ。でも遅くなっても昨
日掴めた人達のところへ行くのが良いと思う。他には魚がいないんだから。

しかしゴーヘー父は内海前で船を止めた。4クラやって小コチ3本、クロダイ
1枚、カラ1クラ。あぁ〜。遅まきながらイワテへ走る。

しかしゴーヘー父は船を奥田で止めた(またかよ)。ここで昼過ぎまで9クラ
やって小コチ7本、クロダイ・ハゴ7枚、カレイ6枚。ただし昼過ぎの最後の
クラで小コチを4本も掴めたので、これがなければもっと悲惨な結果だった。

一方イワテへ行った人達のうちヒ○エイ丸、コ○エイ丸は大漁だった。ヒ○エ
イ丸なんて昼前に帰っていってしまった。日頃そんなに早く帰る人じゃないか
らよっぽど多く掴まえたんだろうね。実際札場では二人とも5万くらいあった。

うちはわずかに1万だ。彼らの大ゴチ一ケタ分しかないよ。_| ̄|○


○9月21日(水) <6回もカラ>

今年初めて大野へ向かった。起きたのは昨日と同じくらいだったからみんなよ
り二クラ分遅いけど、二日続けてのコ○エイ丸の大漁の後だけど、あえて行っ
た。

大野へ向かったけど直前の蒲池(かばいけ)で船を止めた。大野には船が4ハ
イもいてそれが二クラずつやった後では良い場所はもうないから。で、蒲池で
は小タコ1パイのみ、実質カラだ。

すぐに下って空港島の北進入灯へ行った。ここで二クラやって大ゴチ2本、中
ゴチ1本、小コチ6本を掴まえた。でもそれから3連続カラ。広瀬、前島と移
動して3クラどうにか魚の顔をみてから、10時50分橋のイワテでガゼとパ
ンを網にびっしりとつけ、橋の下りでそれらをとった。どちらも当然カラ。

結局11クラ中6クラもカラだったが、大ゴチや中ゴチが効いてどうにか2万
弱の水揚げになった。


○9月23日(金) <入れ食い?>

昨日東風吹きで1日休んだんで今日はちょっとだけ期待して出た。

で、イワテへ行くかと思いきやゴーヘー父はなぜか小野浦で船を止めた。ここ
で4クラやって中小コチ8本、カレイ2枚を掴まえた。お〜、まずまず。

この後野間から上野間へ移動しながら10クラやった。クロダイが一クラで9
枚かかった他は1枚か2枚ずつかかり、たまに小コチが1本かかったりした。
カラは1クラのみ。クロダイにたぼけて(夢中になって)いたわけだが、大中
合わせて15枚程かかったんでまずまずだ。

帰ってきて網をきよっていたらすぐそばの岸壁で釣りをしていた家族連れがハ
ゼを何匹も釣っていた。特にお母さんが上手で糸を垂らして数分で1匹釣り上
げるペース。小さい子供に目を配りながらなんで釣ってから糸を垂らすまで時
間がかかるけど、もしそれがなければ何匹釣ったことやら(笑)。ハゼがまだ
小さいのが残念か。


■今週のゴーヘー

○9月26日(月) <クロダイで助かる>

朝、台風の吹き返しの風がまだ残っていてしばらく岸壁で評定。6時になって
ようよう腰を上げた。西風を気にしつつ走っていき明神様を回ったら大きな波
に煽られてバタンバタンと船底を叩かれた。ガマンしきれずにUターンして三
河のアイバ尻を目指す。

アイバ尻にはすでにタ○エイ丸が網をやっていたが、どうやら魚がいないらし
い。うちも一クラやってすぐに梶島へ移動。しかし梶島も魚がいなくてまたア
イバ尻へ戻るも、タ○エイ丸がオクゴオリへ走っていったので網を揚げてすぐ
に後を追った。すでに9時半、カンコの中はコチ2本、カレイ4枚。

オクゴオリでは黒部でクロダイを狙ったが4クラやってクロダイ5枚。もうす
でにお昼だけどさすがにこれでは帰れないんで、もう一クラやったらそこでク
ロダイが15枚かかった。気をよくしてもう一クラやってクロダイ10枚。こ
の二クラでどうにか助かった。

札場ではクロダイだけで1万4千円ほど。お昼までのことを考えればできすぎ
なくらいだ。


○9月29日(木) <厳しいなぁ>

昨日の雨降りの中みんな沖に出たらしい。ただし魚は少なかったようだ。今日
も昨日のような天気で夜半には土砂降りだったけど起きた頃には止んでいた。
みんなの後を追って西浦へ走る。

小野浦でみんなが網をやっていたのでうちもその中に混ぜてもらった。が、二
クラやって大ガレイ1枚きり。みんなもすぐにイワテに走っていった。うちも
走り野間の防波柵付近で網をやる。最初こそカラだったけど後は小コチかカレ
イが1つか2つ。1本だけ大ゴチがいたらそれだけでなんだか大漁の気分(苦
笑)。

結局大ゴチ1本、中コチ2本、小コチが6本、カレイ6枚だった。おまけとし
てハゴ2枚、青ガニ10コ、ギマ3枚、マナジ1枚。コチだけで約1万、カレ
イが3千円。漁がない中ではましな方だったんじゃないだろか。ギマとマナジ
は晩のおかずにした。


○9月30日(金) <後を追え>

昨日シンコ○丸が魚を掴めてきたオクゴオリへ行く。オクゴオリのどこで掴め
てきたかわからないが、すでにオ○エイ丸が網をやっていたので、とりあえず
いつもの場所で網をやる。

シンコ○丸とヨ○エイ丸は棒杭(防波柵)の間で網をやったんで、次はそちら
へ移動。二クラやってコチ2本、大ガレイ1枚。次は東へ移動したんで後を追
う。2クラやって小コチ4本、ギマ10枚くらい。シンコ○丸はそのまま東へ
移動したがうちは反転・西へ移動し、沖をもう一度東へ移動していった。最初
は小コチ1本、次がギマ20枚くらい、3〜5クラ目がカラ。東風が強くなっ
てきた中でカラが続くのは辛い。

11時過ぎもう一度江比間の東にいるシンコ○丸のそばへ行く。この風が強い
中無線で一言もしゃべらずにやっているのだから、きっと魚を掴めているんだ
ろう。案の定うちも2クラやって小コチが5本もかかった。昼を挟んでもう一
クラやって小コチ1本、カレイ1枚。

あのままずっと後を追って一緒にやっていたヨ○エイ丸は随分掴めたようだ。
やっぱり一緒の方が良かったようだが、磁石のそばは諸刃の剣だから難しいよ
なぁ(笑)。


■エピローグ

漁師になって昨日で丸5年が経ちました。今日からは6年目に突入です。ゴー
ヘー通信も来月でまる4年を迎えます。思えば私の漁師としての歩みがそのま
まゴーヘー通信としての歩みに近づいてきました。たまに過去分の日記を読み
返してみると当時の記憶が蘇ってきたりしますが、変わり映えのしない毎日な
ので記録がないと記憶もうまく蘇りません(いや、そもそもゴーヘーの記憶力
が悪いだけだという話しもちらほら)。

それにしても漁師は気が短いはずなのに毎日変わり映えのしないことを根気よ
くやっているものです。特にこう魚がいなくて儲からないときほど感心します。

流し網漁の船が1パイ「フグナガノ」(トラフグの延縄漁)に商売替えするそ
うです。流し網もやはり魚があまり獲れなくて儲かっていないようです。ガマ
ンできなくなった人は商売替えするので、ガマンして残った人は独占(もしく
は寡占)利益を得る可能性があります。それまではいわゆる体力勝負と言うヤ
ツですね。

カレ網もかつては体力勝負があり残った人が今カレ網をやっているわけですが、
いずれまた更なる体力勝負になってしまうかもしれません。


■次回予告

Vol.104 2005年10月15日(土)発行予定

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